敗北…、脱輪…、そして1日遅れの勝利の女神。
「日本で3番目に大きい湖は?」
「日本の最西端の島は?」
ピンポンっっっっ!!!(口頭)
気仙沼のコテージにて、大の大人四人で
一般常識クイズを本気でやりました。
楽しかった…。笑
意外と答えられないものですよ。
というのも、この度、
気仙沼市大島で開催された、気仙沼ロックフィッシュフェスタに仲間たちと参加して、そのまま夜コテージに泊まりに来たという流れでございます。
「そのフェスなに?知らないんだけど?」
と思った、社会人になってなかなか趣味が見つからず、とりあえず近場で開催される野外音楽フェスには参加してる的なあなた。
違うんです、これは釣りの大会です。笑
今回はこの大会について久しぶりに
つらつらと長く書いてみようかなと思います。
元からこの11月の連休で泊まりがけで釣りに行きたいと仲間たちと計画していて、そんな時にこの大会があることを知ったので、
「じゃあ気仙沼行って大会に出て、コテージにでも泊まって、次の日も釣りすっか〜。」
という流れで参加が決まりました。
そこから10月中に、大会に向けた練習、カッコ良く言えば"プラ"にも来て、着々と準備を進めていました。
40センチのアイナメや、そこそこのベッコウゾイ。
10月はまだシーズン開幕には早い時期でしたが、
なんとか魚がいる場所のイメージは掴めたので大会でも
"ひょっとしたらひょっとするかも"
という浅はかな妄想を駆け巡らせ当日を迎えました。
大会当日の11月3日(日)
まだ陽が出てない時間に気仙沼に到着。
すでに港には大会に出るであろうロックフィッシュアングラーがウロウロしている。
大会の運営の方にタックルのチェックをしてもらい、受付を済ませる。
今回の大会は、大島で開会し気仙沼市全域がエリアとなっていて、抽選を行い、若い数字を引いた人から順に車でポイントへ移動出来るというルールでした。
その順番を決めるくじを引いて、
出た数字は「66」
うーん、良くない。笑
少し悩みましたが、とりあえず誰か先行者がいたとしても、まずは目星をつけていたポイントへ行ってみようということになりました。
そして、開会式。
これは閉会式の写真ですが、
ざっとこれだけの参加者がいます。
120名程ですね。
各メーカーのプロスタッフや、東北の釣りYouTuber、釣り船屋の船長さんなど、地元の釣り上手たちが一堂に会してるような感じ。
幽遊白書の暗黒武術会の開会式みたいで、みんなからとてつもないオーラーを感じました。
「全員戸愚呂じゃんか…。」
と、つい弱気に…。笑
まあ、そうは言っても、こちとら毎日頭の中はリアス式海岸、釣行回数も負けちゃいねえし、引き出しだって多少はある。
ワンチャンスをものにできれば、なんとかなる!
「関係ないね。」
周りがどうあれ自分の信じたルアーをひたすら投げるのみ!おれの心の戸愚呂弟がそう言い聞かせてくれる。笑
そして、6時半!いざ開会!
制限時間は14時まで!
みんな車で順番にポイントへスタート。
警察が張り込んでたら全員検挙されるのではなかろうかと言うくらいのスピードで各々爆走…。笑
まずは目星をつけていたポイントへとりあえず直行!
前後に車はいましたが、やりたかったポイントには幸い人がいなかったのでここでまずやり込んでみることに。
釣りを始めたのが7時過ぎ、とりあえず2時間はここで粘ろうと決めました。
そのポイントを選んだ理由としては、
・アイナメの産卵に適したような波があまり当たらないような地形
・磯場でエサとなる小魚も多いという点
・そして何より、プラで釣れた。
と言った要素がありました。
産卵を意識した浅場に入ってきている個体を釣りたいという狙いです。
開始一投目、ブレイクラインにルアーを落とすと、早速小気味のいいアタリが。
アワセて巻き上げると26cmのアイナメ。
この大会では25cm以上のロックフィッシュ 二匹の重さを競うルールのため、可愛いサイズですがキープ。
ナチュラル系のカラーのルアーをしっかり追いかけて食べてきました。
こうやって自分が立てた仮説と、実際の魚の反応を擦り合わせてその日のパターンをいち早く見つけることが釣果を伸ばす秘訣であり、勝利への近道。
根気強く同じように探り続け、1時間ほど経った時またバイトが!
さらに小さくなって、
キープサイズジャストの25cm…。笑
優勝には程遠いものの、とりあえず8時過ぎの時点で2匹揃えることが出来たので一安心。
あとは大物を一本仕留めればなんとか上位に食い込めるはずと信じ、またひたすらキャストを繰り返す。
……。
……。
気付けば10時前。
同行した後輩も、別の場所に行った仲間2人も釣れていないよう。
プラで目星をつけていた漁港へ移動。
車の中では、最近聴き始めた
ドミコが「こんなのおかしくな〜い♪」
と煽ってくる。
本部へ戻る時間も含めると釣りが出来る時間は残り2時間強。
今度は磯場と隣接した漁港で、
沖に沈む海藻の周りを丁寧に探る。
遠投。
遠投。
遠投。
遠投。
アイナメらしいアタリはほぼない。
だが、ここから移動するほど時間もない。
信じてひたすら投げるのみ。
しかし、時間は無情にも過ぎ時間切れ。
本部へ戻り仲間たちと合流。
仲間の1人リ○ウ君は磯場でかなりのビッグを掛けたらしいが、ラインブレイクしてしまったよう。
渋い戦いだっただけにもったいない。
閉会式では上位3名が表彰台に。
それぞれどうやって魚を狙ったかをインタビューで根掘り葉掘り聞かれていましたが、やってることはそんなに変わらないなという印象を受けました。
ルアーのチョイスとか、ポイント選び、あとは勝負運など、条件がハマった人が文句なしの大物を仕留めたのかなと。
とは言え、同じ日程同じ条件の中で、まざまざと差を見せつけられると悔しさが込み上げてきましたね。笑
もっと魚のこと水辺のことを勉強しないといけないなと痛感しました。
来年こそは表彰台に立てるよう、
日々精進していきたいと思います。
そして、閉会式後は冒頭にも書いたように、みんなでコテージに行きご飯を食べて、白熱のクイズバトルを行いました。笑
こういう時間は楽しいですね〜。
開会も早く、みんなの疲労もなかなか溜まっているので早めの消灯。
次の日は、ゆっくり気仙沼観光?
何を言いますか、やることは1つ。笑
ポイントは誰も知りませんでしたが、南三陸エリアへ行ってみることに。
お得意の航空写真サーチでポイント探し。
これのやりすぎで、そのへんのアイドルのSNSなら、写真から場所を簡単に特定できるんじゃないかと思うくらい、最近特技になってきました…。笑
目を付けた場所へは、地図にも載っていないような林道のような道を進んで行きました。
二手に分かれた道があり片方の道に進むと、断崖絶壁と言った感じで、なかなか人が降りるには厳しい角度の場所だったので引き返すことに。
事件は起こりました。笑
バックで戻る際に、道の脇にある雨水が通るような側溝を轍だとバックモニターで勘違いしてしまい左側の前後のタイヤがすっかりはまってしまいました。
あちゃ〜。笑
なるべくバックモニターは見ないようにしてるんですが、便利だと思い使ったら仇となってしまいました。
こんな時こそ四駆の底力、
脱輪なんてなんのその!
と言いたいところでしたが、タイヤが溝にはまって浮いているのでなかなか噛んでくれない。
みんなで岩や枯れ草をかき集めて溝を埋めてなんとか脱出することが出来ました。
かれこれ20分くらいですかね。
釣りの時間を削って申し訳ない、皆さん大変ありがとうございました!笑
さあ、釣りです釣り。
こちらのポイントは磯までエントリーしやすく、ロープも木にくくりつけられてたので、釣り人がそれなりに入っているポイントなのかな〜と思いました。
はじめての脱輪で、心が少しフワフワしてる状態で砂利浜を歩き釣り場へ。
それぞれ投げたいポイントに別れる。
僕が選んだポイントは、キャストでギリギリ届くところに海藻や岩があるゾーン。
投げれる箇所の左右には大きな岩が切り立っていて、明らかに海底がブレイクラインになってることが地形から分かりました。
昨日もヒットワームだったルアーを選び遠投。
ファーストフォール、次のフォールくらいまでは海藻や岩に引っかかる感じ、そこからもう一回リフトをするとルアーがストンとさらに深いゾーンまで沈んでいく。
"ブレイクだ!"
クラッチを切ってラインを出し、ボトムまでルアー落とす。
ラインのたるみを取ろうとしたら、ラインが沖に走っていくのが見えました、バイトです。
たるみを取って、フルフッキング!!!
乗った!!!
グンッ!グンッ!と首を振る、
アイナメです。
引きの強さから、かなりの大物であることはすぐにわかりました。
根が点在しているので潜られないよう、半ば強引に引っぺがし魚を浮かせる。
手前に寄ってきた魚を見ると…、
めちゃくちゃでかい!!!!
魚の重さからして、ぶっこ抜くにはややリスキーだったので、大声を出し仲間を呼ぶ。笑
仲間の足元へ魚を寄せて、ハンドランディングをしてもらいました。
45cm!ブリブリのメス!
2キロ近かったと思います。
やはりここまで大きい魚だと、
顔つきに畏怖があると言うか、力強さ格好良さが伝わってきます。
今思えばめちゃくちゃ嬉しかったですが、昨日釣れてれば…とか、脱輪…とか、いろいろな感情が混み合って雄叫びをあげられませんでした。笑
これからアイナメが産卵に向けてどんどん岸に寄ってくる時期がやってきます。
コイツは体力もパワーもあるので、他の魚より先に自分の産卵場を見つけに来たのでしょう。
「ありがとう〜、たくさん子どもを産んでおれの遊び相手を増やしてくれよ〜。」と願いを込めてリリース。
やはりアイナメの力強いファイトはめちゃくちゃ興奮しますね。
久しぶりに心がワクワクしました。笑
いやー、それにしても昨日釣れてくれよ。笑
来年こそは気仙沼市長から表彰されるよう、様々な釣り方や知識など自分の引き出しをさらに増やしていきたいと思います。
長々とありがとうございました〜。
それでは〜。